編集するにあたって、最初に必要なことは作者の人から作品を集めることです。
作品を集めた後、編集に至るまでの基礎的な情報や下準備を説明します。
1-1.現地提出とメール提出
部員が書いた作品を提出する時は、主に現地提出とメール提出の二種類があります。
現地提出とは、締切の日に部室に来て、原稿のファイルを入れたUSBメモリを提出し、部内のパソコンにて保存するという手法です。メリットとしては確実に提出できることです。加えて、顔を突き合わせての提出の為、比較的に穏やかに提出できます。
メール提出とは、編集長のPCアドレスに直接、作品のデータを提出することです。締切が深夜までに設定されていたり、帰省中だったりでも提出できる便利なやつ。ただし、デメリットとして確実に受け取れるか解らない時があります。送った後はそのままにせず、一度ちゃんと届いたか確認をしておきましょう。
以上、二つの方法にて編集長は提出された作品を一か所に集めておきましょう。
1-2.必要な情報をまとめてみる
現地提出でもメール提出でも、作者の人に書いて貰う必要な情報がいくつかあります。
主に必要なものは以下の通り。
「作品のタイトル(必須)」
作品のタイトルです。これがないと始まらない。何も無いと「無題」になる。
「作者名(必須)」
ペンネーム。本名でも構わない。いつの間にかこれが変わってる人もいる。
「作者の出身地」
巻末の作者紹介のページにて記載。無くても問題はないが、出身地が魔界など悪戯される。
「あとがき(必須)」
巻末のあとがきページにて記載。ろくなことを書くかどうかの判断は一任される。
「煽り文」
表紙なしで編集する場合、煽り文が付属する。編集者が考えるが、希望があれば作者が考えておく。
これらの情報は次の「編集の割り振り」において必要になってくる。
1-3.編集の割り振り
以上の工程を経て作品を集めたら、今度はそれを編集者に割り振って作業を始めよう。
また同時に作品の編集以外の作業も割り振ろう。主な作業は以下の通り。
・作品の編集
・あとがきページの作成
・執筆者紹介ページの作成
・表紙、中表紙、目次、奥付の作成
作品の編集に関して:
作品の提出数などで変わってくるが、編集者は平均して一人3作品程度の編集を受け持つことになる。単純で地味ながら、冊子そのもののメインになる所。次項にて詳しく説明予定。
あとがきページに関して:
前段で作者の人に書いて貰ったあとがきを集め、一つのページに名前と共に配置する。毎回自由な形で作られ、コメントを並べた形のものや、直筆のものを寄せ書きのように使うことも。
執筆者紹介ページに関して:
前と同じく、作者の人に書いて貰った出身地を書く他、本誌で発表した別の作品を発表した号数と共に表記、また部内での受賞歴、あるいは簡単なコメントが記載される。
その他のページに関して:
表紙や目次、奥付などは基本的に編集長が受け持つことになる。各号のコンセプトに合わせ、自己流でスタイリッシュなものを部員から要求されるが、そんなものは知ったことではない。
≪特記≫
奥付ページだけはシンプルに必要なことを書こう。大体以下のものが必要だぞ。
・発行所(成城大学文芸部)
・発行責任者(部長か編集長)
・発行年月
・連絡先(当ホームページ及びメールアドレス)
・印刷所
1.原稿を集めよう ≫ 2.編集してみよう(前編)