A1.
当文芸部も一般的な文章作成のルールに準じるはずです。その方が便利だから!
以下には基本的なルールを箇条書きで記します。
(決まり事)
・文章の行頭は一字分のスペースを空ける。
・長音符と三点リーダは偶数個用いる。×…、――― ○……、――――
・!や?の後には一字分のスペースを空ける。文章の終わりの時はオッケー。
(作品ごとに違いあり)
・「」の後の行頭は一字空ける。(空けない場合もあるので原稿重視)
・文章の最後は句点。(決まりは無いので、読点で切って次の「」に移ることも有り)
・作品の最後には〈了〉を右揃えでつける。(山括弧は常に全角。了以外の言葉も有り)
Q2.――(長音符)や……(三点リーダ)が多い時の編集方法は?
A2.
Q1の通り、基本は偶数個使うんですが、当文芸部ではフォントの都合上、長音符に関しては一個(―)を拡大して使用しています。通常は一つの長音符を[フォント]→[文字幅と間隔]→[倍率]で[200%]を選択し、擬似的に二つ分の長音符にしてます。だので、もし――――とか――――――とか、長音符が四個とか六個使われてる時も同じようにします。その時は、[倍率]の所でボックスに直接数値を[400%]とか[600%]とか入力してください。
A3.
特殊な記号も作品の表現において使いたい時があると思うので、その使い方をまとめておきます。
・上付きの文字。累乗の1010とかを使いたい時。
使いたい語句を選んで[フォント]を選択後、[上付き]のボックスをチェック。
・傍点。文字の横に点がついてて、文章を強調できるあれ。
使いたい語句を選んで[フォント]を選択後、[傍点]で選ぶ。
・!?とか?!とか。
それぞれ半角で入力して選択後[書式]→[拡張書式]→[縦横中]を選ぶ。
・他の覚えておくと便利な約物記号。
繰り返し記号。〃、々、ゝ(おなじ、で変換可)
くの字点。古文なんかで出る、二文字以上を繰り返す時の記号。
庵点。歌なんかを文字に起こす時に冒頭につける記号。
A4.
Wordで作業する際は、[挿入]→[図]→[ファイルから]で自前の画像を入れられます。ただし、編集作業によって元原稿を再現するのが非常に難しくなるので、変になっても気にしないでください。どうしても正確に作りたい場合は、使用した画像ファイルを一緒に編集者に渡してください。
比較的再現してくれます。
比較的。
A5.
画像やテキストボックスをWord上で扱う際、アンカーというものがでてます。クリックした時に左上に出てくる錨のマークのあれです。あれが文章中の基準点を示しているので、あのアンカーより前の行で改行なんかをすると、画像ごと移動してしまいます。
そういう時は、アンカーをあらかじめ離れた位置(本文の1行目の頭とか)に移動させておくと、たとえ画像がどこにあっても、画像を上手く避けて文章が編集できるようになります。
A6.
編集する際は、元の原稿を見ながら作業をするんですが、どうしてもルビを見落としたりしてしまう時があります。もしくは自分が振ったルビの位置が解らなかったり。でもそんな時ももう安心! マクロを組んだりすることもなく、簡単で手間いらずな方法でルビを探すことができるんです!
やり方は、Wordの[編集]→[検索]の[ジャンプ]タブを選び、移動先で[フィールド]を設定して検索するだけ。これでルビを振った箇所を検索することができます。
まぁ、ルビ以外のフィールドも出てくるんですけどね。
A7.
傍点は元原稿をコピペした際に抜け落ちてしまいます。その為、元原稿を再現する時には傍点を編集者が元の通りに振る作業も必要になってきます。そんな時の為に、原稿から傍点を検索する為の方法を伝えます。
【Word2003の場合】
まずはWordの[編集]→[検索]で[オプション]を選択。次に[書式]→[フォント]で傍点の所を選択。あとは検索するだけ。この方法を応用して、上付きの文字や取り消し線を使った文字列も検索することができます。
【Word2010の場合】
まず[ホーム]→[編集]→[検索]で画面左側に作業ウィンドウを出します。次に検索ボックスの横にある小さな逆三角形をクリックして[高度な検索]を選びます。すると小さなウィンドウが出てくるので、下にある[オプション(M)>>]をクリックしてウィンドウを広げ、さらに下の方にある検索の[書式(O)]をクリック。出てきたサブメニューの中から[フォント]を選択し、[すべての文字列]の[傍点](ピリオドか読点)を選択。あとはその場でエンターキーを押すか、 [ホーム]→[編集]→[検索]で(ボックスには何も入れない状態で)検索をすれば、選択状態で表示されます。
A8.
作品によってはテンプレと違う書体を使っている時があります。演出上のものなら、結構解るように書いていますが、それでも不安でチェックしたい、もしくは簡単に発見したい。そんな時の為の方法を書いておきます。
傍点を探す時と同じように、Wordの[編集]→[検索]から[オプション]を選択後、[書式]→[フォント]で使用しているテンプレと同じフォントを選択。この際、[見つかったすべての項目を強調表示する]にチェックを入れ、[すべて検索]を行う。
そうするとテンプレと同じ書体は白抜きで表示されるので、後はざーっと流し見して、強調表示されてない箇所がないかを探れば、テンプレとは違う書体が発見できます。